リノベーションのみ
3LDKから脱却。家族みんなの大空間に
PROFILE
- 東京都・F様
- ご家族構成:夫44歳、妻43歳、長女6歳、次女2歳
- サービス:リノベーションのみ
- 専有面積:85.71m²
- 築年:1976年
リノベのロードマップ
新築もリノベ済み物件もイメージと違う
都内の人気エリアに暮らすFさん一家。家族3人で子どもが幼いうちは50㎡台の賃貸マンションで良かったが、2人目が生まれることになり、さすがに広さが不安になったそう。
「住み替えるなら、マイホームだと思いました。フリーランスなので、子どもに確実に残せるものをという思いも働きましたね」(夫)
長女が通う保育園を変わらなくて済むように、エリアを限定。ネットで物件情報を見れば見るほど、中古住宅を購入してリノベーションするのが一番だと思うようになってきた。
「当時はまだ住みたい家の具体的なイメージがなく、漠然と、明るくて風通しのいい家がいい、リビングの広い家がいい、という程度でした。それで新築マンションの情報を集めてみたら、案外リビングが狭くて、これは違うと。予算からしても高額でした。その後リノベ済み物件も見たのですが、やっぱり狭い感じがする。それで、自分たちでつくるしかないという結論になったんです」
自分たちの思いを一番尊重してくれた
そこでFさん夫妻は、リノベーションも手がける不動産会社を探して仲介を依頼することに。
しかし、物件を購入していざリノベという段になり、「そもそもリノベするって、どういうこと?」という疑問がむくむく湧いてきたという。
「どんなやり方があるのか、何が大事なのか。きちんと把握したうえで進めたくて、仲介をお願いした不動産会社以外に5社に声をかけ、そのうち3社からプランと見積もりを取って比較しました」
最終的にゼロリノベを選んだのは、「自分たちの意向をもっとも汲み取ってくれたから」。
実はこのとき、Fさん夫妻はリノベの希望を詳細に伝える資料を用意していた。変更後の間取図と内装イメージを伝える画像集を、パワーポイントでつくったものだ。
「物件購入後に、実際の空間を見ながら考えました。テイストはこれが好き、雰囲気はこう、使いたい色はこれとこれで、こういう設備がほしいといった希望を、部屋ごとにまとめていったんです。間取図も、素人なりに3パターンつくりました」
渡した資料をふまえて提案してほしい。各社にそう依頼したところ、「他の2社は『これはこれで素敵ですね。しかし弊社のお勧めは……』というスタンスでした」とFさん。「でも、ゼロリノベのおうちプランナーはちゃんと意図を理解してくれて、それをさらに発展させようとしているのが分かりました。しっかり向き合ってくれるこの人となら、一緒につくっていけると思いましたね」
大型LDKで足し算ができる間取り
プランで最優先したのはもちろん、広いリビング。
奥まっていた独立キッチンの位置を大胆に変更し、洋室も取り込んで、フルオープンのキッチンを中心にした18畳大のLDKを実現した。「家の中でいちばん明るくて気持ちのいい場所」だそう。
「広いリビングを望みながらも3LDKの発想から抜けられずにいた私たちに、おうちプランナーは寝室+LDKの『足し算していける間取り』を提案してくれたんです。子ども部屋などの個室は、将来必要になったときにつくればいいとう考え方。使わない部屋を用意するより、今の暮らしを存分に楽しめる間取りにしました。それで正解だったと、住んでみて実感しています」
奥様の希望である「窓付きの浴室」と「Ⅱ型キッチン」も外せない条件だった。
「私にとって、癒やしのバスタイムには外の眺めが必要。使い勝手の良いⅡ型キッチンも憧れでした」
マンションで、かつ予算内という条件で眺めを楽しむ浴室はなかなか難題だ。おうちプランナーは、窓付きのユニットバスをバルコニー側に通路を挟んで配置。通路には植物を置いてインナーテラス風に使い、リラックス感満点の空間に仕上げた。
キッチンは、壁付け+アイランドで作業性と家族の動線の両方の効率アップを。
「さまざまなプランの工夫が嬉しかった」と、Fさん夫妻は嬉しそうに話す。
担当のおうちプランナーより
お客様のお好みや考え方を知るために、何通りかのガラッと変えたプランをご提案することがあります。デザインや機能のプライオリティなど「お客様が求める暮らしの本質は何なのか」を一緒に探していく感じですね。Fさまの場合、角部屋で三面が窓という物件特性のなかで、広いリビング空間を第一にしながら浴室や将来必要になる子ども部屋などの課題解決を目指し、ゾーニングや動線を工夫しました。
夫妻とプランナー、3人で画像を共有する
詳細な資料を準備したFさん夫妻なので、2人の思惑はさぞ一致していたのだろうと思いきや……。
「趣味はまったく違うんです。僕の好みは、テイストでいえばミッドセンチュリー。デザインでいえば、直線やパターンなど構築的なもの。でも妻は、もっとやわらかくて温かい、いわゆる大人ナチュラルなテイストを望んでいました」(夫)
だからこそ、2人とも納得のいく家にするためには具体的なビジュアルが必要だった。
「例えば、言葉で白といっても、真っ白からグレーがかったもの、黄みや青みを帯びたものまで、人によってイメージしている色が違います。その齟齬をなくしたくて、いいと思う部屋のテイストや色使いなどを、Pinterest(ピンタレスト)で画像をシェアすることにしたんです」
2人の好みを取りまとめているうちに、資料は自ずと詳しくなっていったとか。
「ゼロリノベに依頼後は、おうちプランナーにもPinterestを共有しました。意見の調整に非常に役立ちましたね」
担当のおうちプランナーより
Pinterestでは、画像を保存するフォルダがつくれます。その機能を使って気になる画像をご夫婦で保存してもらい、シェアしていただきました。お互いの好みを確認できて会話もしやすくなり、デザインを決める良い道しるべになったかと思います。
このとき、その画像のどの部分に注目したのか、例えばフローリングがいいとか、タイルが好きとか、メモ機能を利用して残しておくといいでしょう。お好みの傾向がクリアになって、私たちのご提案の幅も広がります。F様はお部屋ごとにボードをつくってくださったので特にわかりやすかったですね。
ホムパや料理教室など、よりオープンな家に
広く美しく使いやすくなったキッチンで、現在奥様は発酵料理の教室を開いている。
以前から発酵料理が好きでいろいろ試していたが、出来上がったキッチンが予想以上に素晴らしく、その気になったのだとか。
「ホームパーティーで友人を招くこともしょっちゅうです。もともと家に人を入れるのがあまり好きではなかったのですが、広々として明るいリビングときれいなキッチンで暮らしているうち、自分たちだけではもったいないな、と思うようになりました」(妻)
明るく、風通しがよく、広い家。当初のふんわりとした希望は、リノベーションで隅々まで具体的な形となり、家族4人で理想の暮らしを送っている。
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