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予算1,000万円でリノベーションしたい! 1,000万円でできることと安く抑える5つのコツ
1,000万円の予算でどんなリノベーションがどこまでできるか悩んでいませんか。
実際にリノベーションを検討されているお客様からも、費用について、よくこのような質問をされます。
費用から見たリノベーションの上限にははっきりとした目安があり、しかも一戸建てと中古マンションではそれぞれ異なります。
本記事では予算1,000万円でできるリノベーションの事例や費用を抑えるためのコツを紹介します。予算内で利用のリノベーションをしたい方はぜひ参考にしてください。
Advisor
![一級建築士 アドバイザー 西村 一宏](https://www.zerorenovation.com/wp-content/uploads/2023/08/supervision_nishimura.jpeg)
Author
![“【著者】ゼロリノベ編集部"](https://www.zerorenovation.com/wp-content/uploads/2023/08/author-2.jpeg)
[著者]
ゼロリノベ編集部
元銀行員・宅地建物取引士・一級建築士が在籍して「住宅ローンサポート・不動産仲介・リノベーション設計・施工」をワンストップで手がけるゼロリノベ(株式会社groove agent)。著者の詳しいプロフィール
目次
リノベーション工事の費用相場とは?
リノベーション工事にかかる費用は選ぶ材料のグレードや住宅の広さなどによっても異なりますが、概ね以下の金額が費用相場となります。
マンション(60㎡程度) | 1000万円程度 |
一戸建て(4LDK程度) | 1000万円〜2000万円 |
マンションの場合は60㎡程度であれば予算1,000万円を目安にフルリノベーションをすることが可能です。
一方で、一戸建ての場合は耐震、外壁屋根、耐震などを含めると1,000万円を超えてしまう場合があります。
そのため、予算1,000万円の場合はフルリノベーションではなく部分的なリノベーションが限界といえるでしょう。
築年数30年以上は1,500万円以上でスケルトンリノベーションするべき
築年数が30年以上の場合は、予算を多めに確保してスケルトンリノベーションすることをおすすめします。手持ちの現金だけでまかないきれないとしてもローンを組んででも予算を確保しましょう。
スケルトンリノベーションとは、柱などの骨組みだけを残し、それ以外をすべて新品にするリノベーションです。
スケルトンリノベーションをおすすめする理由は、築年数が経過すると家の外壁だけでなく柱や床下なども傷んできている可能性があるからです。ここで費用を安く抑えても、数年後に雨漏りなどでまた工事をしなければならない場合もあります。
間取りを変更して快適に暮らすのはもちろんですが、築年数が経過している場合は、今後も長くこの家で暮らすために全体的に補修しながらリニューアルするというイメージを持っておくことをおすすめします。
また、場合によってはスケルトンリノベーションよりも建て替えのほうがよい可能性もあります。詳しくは、戸建て住宅のスケルトンリノベーションについて解説した「こちら」の記事をご確認ください。
1,000万円でできる一戸建てリノベーションの条件
1,000万円の予算でできる戸建のリノベーションの内容は、60㎡以内の内装のリノベーションです。外装(屋根/壁)を含んだリノベーションや、60㎡以上の内装リノベーションは予算オーバーとなる恐れがあります。
内装のみで広さが予算オーバーとなっている場合は、設備をそのままにするか、1階のみ、2階のみなどエリアを区切ってのリノベーションも可能です。
ただし、築年数が経過した物件の場合は、予算をしっかり確保してリノベーションすることをおすすめします。
1,000万円でできるマンションリノベーションの条件
1,000万円のマンションリノベーション | |
できること | できないこと |
60㎡以内のリノベーション | 60㎡以上のリノベーション |
設備にこだわるほど予算は上昇するためあくまで広さは目安 |
1,000万円の予算でできるマンションリノベーションの条件は60㎡以内であることです。マンションの場合は、天井や壁などの断熱素材が元から備わっており、柱の補修などもないため、同じ面積の戸建と比べリノベーション費用が安く収まる傾向にあります。
ただし、広さはあくまでも目安となります。設備などのグレードをあげればすぐに100万円ほど上昇してしまうため注意しましょう。
60㎡以上の物件を1,000万円以内でリノベーションする場合は、空間を区切ったリノベーションをおすすめします。浴室やサニタリールームをそのまま残し、リビングダニングや個室などの空間に区切ってリノベーションすることで費用を削減できます。
詳しく知りたい方は、リノベーション費用を抑える方法について解説した「こちら」の記事をご確認ください。
費用1,000万円でリノベーションを実施する場合の5つのポイント
1000万円で理想の住宅へリノベーションをするための5つのポイントを紹介します。
- リノベーションの補助金や助成金を活用する
- こだわりたい箇所を事前に決めておく
- 設備のグレードアップやオプションを控える
- 必ず複数の業者に見積もりを依頼する
- リノベーションに関する知識を勉強する
それぞれ確認していきます。
5-1.リノベーションの補助金や助成金を活用する
理想の住宅へリノベーションするためには予算1,000万円では費用が足らない場合もあるでしょう。
その場合、国や自治体が提供する補助金や助成金を活用することで足らない費用を補完することが可能です。
リノベーションで活用できる補助金・助成金を以下で紹介します。
5-1-1.子育てエコホーム支援事業
子育てエコホーム支援事業とは、子育て世帯・若者夫婦世帯による高い省エネ性能を有する新築住宅の取得や、住宅の省エネ改修等に対して支援することを目的とした国の補助金事業です。
子育て世代のリノベーションの下支えとなりカーボンニュートラルな社会の実現を目指します。
子育てエコホーム支援事業の補助金額は以下の通りです。
世帯の属性 | 既存住宅購入・長期優良住宅の有無 | 1戸あたりの上限補助額 |
子育て世帯または若者夫婦世帯 | 既存住宅を購入してリフォームする場合 | 60万円 |
長期優良住宅の認定(増築・改築)を受ける場合 | 45万円 | |
上記以外のリフォームを行う場合 | 30万円 | |
その他の世帯 | 長期優良住宅の認定(増築・改築)を受ける場合 | 30万円 |
上記以外のリフォームを行う場合 | 20万円 |
5-1-2.各自治体の補助金制度
全国の各自治体も住宅のリノベーションに関する補助金制度を用意している場合があります。
例えば、東京都大田区は区民が居住する住宅において「耐震リフォーム」や「新生活様式への対応工事」をする場合に10〜20万円を上限に、対象費用の0.5〜2割以内を補助する制度を設けています。
このように、自治体独自の補助金や助成金制度もあるため、自身が住む自治体の制度を確認してみましょう。
5-2.こだわりたい箇所を事前に決めておく
1,000万円の予算内で理想の住宅へリノベーションするためには、こだわりたい箇所の優先順位を事前に決めておきましょう。
特に、一戸建ての場合に内装と外装のフルリノベーションは予算オーバーとなる可能性が高くなります。
あらかじめ、こだわりたい箇所を決めたうえでリノベーション会社と相談し予算に配慮したプランを提案してもらいましょう。
5-3.設備のグレードアップやオプションをできるだけ控える
1,000万円の予算でリノベーションする場合は、設備のグレードやオプションを控えることもポイントです。
例えば、ハイグレードのシステムキッチンを採用するとそれだけで大きく予算がかかってしまいます。
システムキッチンは一般的なグレードにして、デザイン性の高い腰壁で見た目をおしゃれにするなど、工夫次第で低予算でもおしゃれな内装を楽しむこともできます。
予算1,000万円でリノベーションを検討する場合は、優先順位にメリハリをつけて工事内容を調整するようにしましょう。
5-4.必ず複数の業者に見積もりを依頼する
1,000万円の予算内でリノベーションを成功させたい場合は、必ず複数の業者に見積もりを依頼しましょう。
1社のみの見積もりでは、提示された費用が相場よりも高いのが安いのか判断できません。
そのため、リノベーションの際は最低でも3社以上の業者から見積もりをとるようにしましょう。
なお、見積もりを確認する際は費用面だけでなく採用可能な設備のグレードの詳細も含めて比較してください。
5-5.リノベーションに関する知識を勉強する
リノベーションを成功させるためには自身でリノベーションの基礎知識を勉強することも大切です。
リノベーションの基礎を勉強することで資金計画や業者の選び方などの際に正しい選択が可能となります。
特に、予算が限られる中でのリノベーションは設備のグレードを抑えたり補助金を活用したりすることで、より理想的な住宅へと工事ができるでしょう。
不明なことがあればインターネットで調べたり、リノベーション会社に相談したりすることでも知識は身につけられます。正しい知識を身につけることがリノベーションの成功につながりますよ。
予算1,000万円以内のマンションリノベーション事例3選!
予算1,000万円以内でできるマンションリノベーションを広さ別に事例を3選紹介します。
- 60㎡で700万円のリノベーション事例
- 70㎡で費用972万円のリノベーション事例
- 80㎡程度で費用975万円のリノベーション事例
おおよその予算を把握するための参考にしてください。
6-1.60㎡で700万円のリノベーション事例
住まい全体をリノベーション。お風呂の位置やサニタリーの位置も変更しており、キッチンから空間全体を見渡せるように設計しました。和室や収納スペースとなっていたところも全て無垢のフローリングとなっています。
【費用相場】
広さ:59.94㎡
費用:700万円(税別)
【工夫したポイント】
造作キッチンをド真ん中に配置した大きなワンルーム
将来のライフスタイルの変化を見据えたシンプルな空間構成
一部の壁やキッチンの幕板はDIYにて塗装予定。住みながら仕上げてゆくリノベーション住宅
6-2.70㎡で費用972万円のリノベーション事例
住まい全体をリノベーションしました。和室とリビングをつなげてキッチンを二の字の造作キッチンに。また、玄関を土間で自転車をおいても余裕があるほどに広く確保しました。
【費用相場】
広さ:70.54㎡
費用:972万円(税別)
【工夫したポイント】
自転車もらくらく置ける広々とした土間玄関
光と風が抜ける回遊性のある間取り
思い切り料理ができる二の字の造作キッチン
コンクリートと無垢材を組み合わせた大人空間
6-3.80㎡程度で費用975万円のリノベーション事例
住まい全体をリノベーションしました。玄関を広くし、一部を書斎スペースに。寝室の床下は収納とし、なるべく空間全体がつながるような導線設計を行いました。そのため、サニタリーやウォークインクローゼットは出入り口がそれぞれ2つあります。
【費用相場】
広さ:78.00㎡
費用:975万円(税別)
【工夫したポイント】
通り抜けられるベッドルーム
回遊できる大きな造作のアイランドキッチン
土間玄関から続く篭り感のある書斎
全体的に回遊性と抜け感を意識したリノベーション
1,000万円のリノベーション工事でよくある質問とは?
1,000万円のリノベーション工事でよくある質問を3つ紹介します。
- 築50年以上の家は1,000万円でどこまでリノベーションできる?
- リフォームローンで1,000万円は借りられる?
- 予算1,000万円の場合は建て替えとリノベーションどっちがおすすめ?
疑問や悩みの解消に役立ててください。
7-1.築50年以上の家は1,000万円でどこまでリノベーションできる?
一般的に築50年以上の家は、不動産市場で「古民家」と呼ばれます。
「古民家」は、耐震補強工事などが必要となる場合があるため、リノベーションをするためには新築同等の費用が発生する場合があります。
そのため、スケルトンリノベーションなど大規模な工事は1,000万円では難しいといえるでしょう。
1,000万円でリノベーションする場合は、現状の古民家の雰囲気を残しながら気になる部分のみを重点的に工事するかたちとなります。
7-2.リフォームローンで1,000万円は借りられる?
多くの金融機関では、リフォームローンの借入限度額が設けられている場合がほとんどです。
一般的な借入限度額は500万円〜1,000万円の範囲に設定されてることが多いため、1,000万円のリフォームローンを組むことは可能です。
ただし、借入限度額はご自身の年収によっても変動します。
そのため、1,000万円の借入を検討する場合、まずは金融機関に相談をしてみてください
7-3.予算1,000万円の場合は建て替えとリノベーションどっちがおすすめ?
予算が1,000万円の場合は、建て替えよりもリノベーションを選択することがおすすめです。
建て替えは、解体費用や撤去費用に数100万円の費用が発生するためリノベーションよりも割高になる場合があります。
また、戸建てで予算1,000万円の場合は、外装内装ともにフルリノベーションするのは難しいため、必要箇所に絞った部分的なリノベーションがおすすめです。
まとめ
本記事では、予算1,000万円でできるリノベーションの事例と費用を抑えるコツを紹介しました。
予算内で理想のリノベーションを行うためには補助金や助成金の活用などお得にリノベーションをするための知識をつけることも大切です。
また、住宅ローンを利用することで分割払いが可能となるため負担を抑えた工事が可能となるでしょう。
長い時間を過ごす住まいだからこそ、理想的な空間に設計できるよう妥協のないリノベーションを計画してください。
なお、ゼロリノベではリノベーションの実績が豊富にあり、予算内でのリノベーションのご相談、施工までワンストップでのサポートが可能です。
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